先日、10年以上通ってくださっているお客様から、こんなことを言われました。「ここのハラミ、他では食べられないんだよな。なんでだろう」と。
その一言が、ずっと頭に残っていました。なんでだろう、か。私自身はこれが「当たり前」になってしまっているので、改めて聞かれると少し照れくさい。でも、せっかくだから今日は正直に書いてみようと思います。なぜ、津田沼の「粉と水」のハラミがリピートされ続けているのか。
こんな方におすすめ
- ✅ 津田沼・船橋エリアで本格的な鉄板焼きを探している方
- ✅ ハラミが好きで、「本当に美味しいハラミ」を食べたいと思っている方
- ✅ 居酒屋やチェーン店ではない、こだわりのある飲食店を探している方
- ✅ 記念日や仲間との食事に、雰囲気の良いお店を探している方
- ✅ 老舗の味と職人のこだわりに興味がある方

元サラリーマンが、鉄板の前に立つようになるまで
私、蜂谷は、もともと広告会社と出版社でサラリーマンをしていました。飲食とはまったく縁のない世界です。でもある時、「自分の手で何かを作り続けることがしたい」という気持ちが抑えられなくなった。
そこから神楽坂にある「神楽坂もんじゃ」で修行を始めました。鉄板の前に立ち、粉と向き合い、熱さと戦う毎日。サラリーマン時代に培ったコピーライティングの感覚や、情報を整理する力は意外なところで役に立ちましたが、鉄板の仕事はもっと原始的で、もっと正直でした。誤魔化しが利かない。素材が、温度が、タイミングが、すべて皿の上に出てしまう。
29歳のとき、高校時代によく遊んでいた津田沼に、「粉と水」を開業しました。あれから31年。今でも鉄板の前に立つたびに、あの修行時代の「正直さ」を思い出します。
ハラミと向き合い続けた、30年分の経験
「粉と水」では、お好み焼きやもんじゃが看板メニューですが、鉄板焼き肉料理も長年にわたってお客様に愛されています。ステーキ、牛タン、和牛カルビ、ホルモン——そしてハラミ。
ハラミという部位は、横隔膜の筋肉です。赤身に近い食感でありながら、適度な脂の旨みが乗る。焼き方次第で天国にも地獄にもなる、なかなか扱いの難しい食材です。チェーン店でよくある「柔らかいけど何か物足りない」という仕上がりは、たいていの場合、温度管理か下処理の問題です。
私が30年以上かけてたどり着いた焼き方は、シンプルに言えば「鉄板の力を信じる」ということです。当店の鉄板は、ご家庭のフライパンとはまったく別物です。分厚い専用の鉄板は蓄熱量が段違いで、素材を置いた瞬間に生まれるあの「ジュッ」という音と香りは、薄い鉄板では絶対に出せない。その熱量が、ハラミの外側をしっかりと焼き固めながら、中の旨みと肉汁を逃がさない。
「なんでここのハラミはこんなに柔らかいの?」とよく聞かれます。柔らかいのではなく、硬くなっていないんです。その違い、わかりますか。必要以上に火を入れないから、肉が縮まずに済む。だから食べたときに「ほどける」感覚がある。これは鉄板の特性と、30年分の経験の積み重ねでしかできないことだと思っています。
✓ ここまでのポイント
- オーナー蜂谷は元サラリーマンから修行を経て、31年間津田沼で鉄板料理を作り続けてきた職人です
- 「粉と水」のハラミが美味しい理由は、分厚い鉄板の蓄熱量と、30年以上かけて磨かれた温度・タイミングの技術にあります
- 「柔らかい」のではなく「硬くなっていない」——この違いが、リピートを生む仕上がりの核心です
鉄板を囲む時間が、特別になる理由
もう一つ、私がこだわっていることがあります。それは「鉄板の前での時間」そのものです。
お好み焼きやもんじゃは、みんなで一緒に作って食べる料理です。鉄板を囲んで、ワイワイしながら。その楽しさは、料理の美味しさと切り離せない。ハラミをはじめとする鉄板焼き肉も同じです。目の前で焼き上がる様子を見ながら待つ時間、香ばしい匂いが漂う瞬間、取り分けるときの「お先にどうぞ」のやりとり——これが食卓を豊かにする。
デートのお客様、ご家族連れのお客様、仲間同士のお客様。どんなシーンでも、鉄板の前では自然と会話が弾むんです。30年間それを見続けてきて、「鉄板料理は場を作る料理だ」と確信しています。
当店では調理が苦手なお客様にも安心していただけるよう、お好み焼きやもんじゃはスタッフがお手伝いすることもできます。「うまく作れるかな」と心配せず、鉄板を楽しむことだけ考えていただければ十分です。
津田沼で30年、変わらない理由
「粉と水」は、今年で創業30年になります。津田沼というエリアは、この30年でずいぶん変わりました。駅前の風景も、商業施設も、住んでいる人の層も。でも、ありがたいことに常連のお客様は変わらずに来てくださっている。
そのお客様たちが、何度来てもハラミを注文してくださる。「ここのハラミじゃないと」と言ってくださる。それが私の、一番の勲章だと思っています。新聞や雑誌、テレビに取り上げていただいたことも嬉しかったけれど、30年間通い続けてくださるお客様の言葉には、どんな賞にも敵わない重みがある。
調理師免許を取得し、31年間鉄板の前に立ち続けてきたのは、ただ美味しいものを出したかったからだけじゃない。食べてくれる人の顔が見たかったんだと思います。広告の仕事も出版の仕事も、どこかで「作った物と受け取る人の間に距離がある」ものでした。鉄板料理は違う。目の前で焼いて、目の前で食べてもらって、その表情がすぐに返ってくる。これが、私が飲食を選んだ本当の理由なのかもしれません。
ちなみに、肉料理だけでなく女性のお客様に特に人気なのが、カマンベールチーズが丸ごと一個入った「カマンベールもんじゃ」です。デートや女子会でテーブルを盛り上げる一品として、ハラミと一緒にぜひ試してみてください。
まとめ:リピートされるのには、理由がある
「なぜ津田沼のハラミをリピートし続けているのか」——その答えは、一言では言い切れません。分厚い鉄板の熱量、30年分の経験、素材への向き合い方、そして鉄板を囲む時間の豊かさ。そのすべてが重なって、「また食べたい」という気持ちを生んでいるのだと思っています。
船橋・習志野エリアにお住まいの方、津田沼に来られる機会がある方、ぜひ一度鉄板の前に座ってみてください。言葉で説明するより、はるかに早く伝わるものがあります。
ご予約・お問い合わせは、お気軽にどうぞ。電話でもウェブでも、いつでも受け付けています。
🌐 粉と水(公式サイトはこちら)
津田沼駅すぐ、千葉県船橋市前原西のニイクラビル1階。火〜土曜は17時から深夜0時まで、日曜はランチ11時半〜とディナー17時〜も営業しています(祝日休業)。2次会利用にもぴったりな、ラストオーダー23時まで対応可能な老舗の鉄板焼き店です。皆様のお越しをお待ちしています。


