津田沼の土曜日居酒屋に密着。週で一番忙しい夜の全記録

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10月に入って、日が落ちるのがずいぶん早くなった。夕方5時を過ぎると津田沼の街はオレンジ色に染まり、JR津田沼駅から吐き出された人の波が商店街へと流れていく。そんな秋の週末の夜、千葉県船橋市・津田沼で30年続くお好み焼き・もんじゃ・鉄板焼きの専門店「粉と水」は、週で一番忙しい土曜日の夜を迎える。

今日はオーナーシェフの蜂谷正直さんに密着し、開店準備から営業終了まで、一日の全記録をお届けする。鉄板の前に立ち続けて31年。元広告マン・出版社員という異色の経歴を持つ蜂谷さんが、なぜ「粉と水」にこだわり続けるのか。その答えは、熱々の鉄板の上にあった。

こんな方におすすめ

  • ✅ 家族で本物の鉄板料理を味わいたい方
  • ✅ 津田沼・船橋エリアで雰囲気のいい居酒屋を探している方
  • ✅ お好み焼きやもんじゃ焼きを専門店でじっくり楽しみたい方
  • ✅ 子連れでも安心して入れるお店を探している方
  • ✅ 「粉と水」の日常と職人としての姿勢を知りたい方
津田沼の土曜日居酒屋に密着。週で一番忙しい夜の全記録 | 粉と水

午後2時。土曜日の仕込みは「静かな戦争」だ

取材で店に到着したのは午後2時を少し回った頃。開店は17時なのに、すでに厨房では包丁の音が響いていた。蜂谷さんは白いコックコートを着て、手を止めることなく話してくれた。

「土曜日はね、仕込みの量が全然違う。平日の1.5倍は用意しますよ。何が来ても対応できるように、ってことですね」

当店のお好み焼きに使う生地は、店名の由来でもある「粉」と「水」の黄金比で作る。小麦粉の種類、水の温度、混ぜ方のタイミング——これらは31年かけて蜂谷さんが磨き上げたレシピだ。一番出汁を引き、ふんわりとした食感を生み出すためにたっぷりの芋を混ぜ込む。「ふわっ」という食感は、この配合なしには生まれない。

もんじゃのスープも今日から新しいロット。2種類のだしを合わせた「Wスープ」は、単品の旨みを超えた奥行きを生み出す。「このWスープがないと、うちのもんじゃじゃないんです」と蜂谷さんは笑った。野菜は基本の6種類。切りそろえながら「大きさが揃わないと、火の通り方が変わるから」と一言。その言葉に、30年分の積み重ねが詰まっていた。

鉄板の手入れも土曜日は念入りに行う。業務用の分厚い鉄板は、家庭のフライパンとはまったく別物だ。蓄熱量が桁違いで、食材を乗せても温度が下がらない。この「落ちない熱」が、お好み焼きをふっくらと、ステーキを均一に焼き上げる秘訣になっている。

午後5時。「いらっしゃいませ」と同時に鉄板が動き出す

開店と同時に、最初のお客様が入ってきた。家族連れだ。小学生くらいの子どもを連れたご夫婦が、「ここ禁煙だから安心だよね」と話しながら席につく。淡いピンクの壁とグリーンの椅子が出迎える店内は、40席がゆったりと配置されている。

「子連れのご家族は本当に多くてね。完全禁煙にしたのは開業当初からです。子どもも大人も関係なく、みんなが快適に過ごせる場所でありたかったから」

ベビーカーでの入店も可能で、離乳食の持ち込みもOK。こうした配慮は、蜂谷さんが「一人一人のお客様を大切にする」という信念から来ている。テーブルには鉄板が設置されており、お客様自身が焼く楽しさも味わえる。ただし、初めての方や焼き方に困った場合はスタッフが必ずサポートに入る。「ちゃんとおいしく食べてほしいから」という思いからだ。

17時半を過ぎると席が埋まり始める。子どもたちの歓声、鉄板の「ジュウ」という音、だしの香りが混ざり合って、店内はあっという間に活気に満ちた。

✓ ここまでのポイント

  • 「粉と水」のお好み焼き・もんじゃは、31年かけて磨いた「黄金比」と「Wスープ」で作られる本格派。
  • 業務用の分厚い鉄板が、家庭では出せない焼き上がりを実現している。
  • 完全禁煙・ベビーカーOKで、子連れファミリーも安心して利用できる。

午後7時。ピークタイムの鉄板に「家族の時間」が刻まれていく

夜7時台、店は満席に近い状態になる。これが土曜日のピークだ。蜂谷さんの動きはここから別次元になる。複数の鉄板を同時に管理しながら、牛タン、和牛カルビ、ハラミ、ホルモン——鉄板焼き肉料理の注文がテーブルごとに飛び込んでくる。

「お好み焼き・もんじゃと鉄板焼き肉、両方を一晩で楽しんでいただけるのがうちの強みですね。最初にもんじゃをみんなで囲んで、メインに牛タンやステーキを焼いて、締めにお好み焼き——って流れが多い」

その言葉通り、隣のテーブルでは3世代の家族が鉄板を囲んでいた。おじいちゃんが孫の手を取って、もんじゃのへらの使い方を教えている。その光景を見ながら蜂谷さんが静かに言った。「こういう場面を作れるのが、この仕事の一番いいところですよ」

家庭の台所にある薄いフライパンでは、こうはいかない。厚みのある鉄板が均一に熱を保つから、もんじゃはカリカリのおこげができ、お好み焼きは中がふっくら仕上がる。ステーキも、切っても切っても柔らかい。「食感」を作り出しているのは、食材だけでなく、この鉄板なのだ。

女性グループのテーブルには、カマンベールが丸々1個入ったもんじゃ——「カマンベールもんじゃ」が運ばれた。鉄板の上でとろけたチーズが溢れ出す瞬間、テーブルから歓声が上がる。これも、分厚い鉄板だからこそ均一に温めてチーズを美しく溶かすことができる。

午後10時。「ラスト1時間」にも手を抜かない理由

当店のラストオーダーは閉店1時間前の23時。「2次会でどこかないかな」と立ち寄るグループや、仕事帰りのカップルが入ってくる時間帯だ。このL.O.23時という設定は、津田沼エリアでは貴重な存在になっている。

「遅い時間に来てくれるお客様も、同じように大事ですよ。疲れて来た人に、ちゃんとおいしいものを出せるように、最後の一枚まで手は抜かない」

蜂谷さんが神楽坂の「神楽坂もんじゃ」で修行していたのは、まだ20代のこと。広告会社、出版社と渡り歩いたサラリーマン時代に「ものを作って人に届ける仕事がしたい」という気持ちが膨らんでいった。料理という選択は、ある意味で必然だったのかもしれない。調理師免許を取得し、29歳で高校時代に遊んでいた津田沼の地に店を構えた。それから30年、同じ場所で鉄板の前に立ち続けている。

新聞、雑誌、テレビにも紹介されてきたが、「一番うれしいのは、昔来てくれてた子が大人になって、今度は自分の子どもを連れて来てくれること」と蜂谷さんは言う。津田沼で育つ人の歳月と、この店の歳月が重なり合っている。

まとめ|家族で囲む鉄板の前に、30年分の本物がある

土曜日の夜が終わった。鉄板を磨き、翌日の日曜ランチの準備を頭の中で整理しながら、蜂谷さんはゆっくりと厨房を片付ける。疲れているはずなのに、どこかすっきりした顔をしている。

「今日もお客様の顔が見られたから、それだけで十分です」

家族で囲む鉄板の楽しさ、本物の味を届けたいというシンプルな思い——それが「粉と水」を30年間支えてきた核だった。分厚い鉄板の上で焼き上がるお好み焼きやもんじゃは、ご家庭では絶対に再現できない特別な体験だ。そしてその体験は、津田沼というベッドタウンで暮らす家族の、大切な週末の記憶になっていく。

津田沼で家族や大切な人と、本物の鉄板料理を楽しみたい方は、ぜひ一度足を運んでみてください。土曜日はとくに混み合いますので、ご予約をおすすめします。お電話でも、ウェブからでも、お気軽にどうぞ。スタッフ一同、熱々の鉄板でお待ちしております。

📞 ご予約・お問い合わせ: 047-472-9624

🌐 店舗詳細・ご予約: 粉と水

📍 千葉県船橋市前原西2−13−15 津田沼ニイクラビル1階(JR津田沼駅すぐ)
営業時間: 火〜土 17:00〜00:00 / 日 11:30〜15:00・17:00〜22:00 / 月・祝 休業

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