結論から言うと、粉と水のお好み焼きは「関西風」でも「広島風」でもない、30年かけて磨き上げたオリジナルスタイルです。「粉と水の黄金比」という店名そのものがコンセプトの当店では、生地に使う素材のひとつひとつに明確な理由があります。今回はその中身を丁寧にお伝えします。
はじめまして。津田沼でお好み焼き・もんじゃ・鉄板焼き肉料理のお店「粉と水」を営んでおります、蜂谷と申します。元々はサラリーマンとして広告会社や出版社に勤めていたのですが、「自分の手で何かをつくって、直接人に喜んでもらいたい」という気持ちが募り、飲食の世界へ飛び込みました。神楽坂の「神楽坂もんじゃ」で修行を積み、29歳のとき——高校生時代によく遊んでいたこの津田沼の地で開業したのが今から30年前のことです。
あの頃から変わらず問い続けているのが、「粉と水の割合をどこに設定するか」という問い。シンプルに聞こえますが、これが奥深い。今日は、その試行錯誤の末にたどり着いた当店のお好み焼きを支える素材と製法を、余すことなくご紹介します。
こんな方におすすめ
- ✅ 津田沼・習志野・船橋エリアで本格お好み焼きを食べたい方
- ✅ 関西風との違いが気になっていた方
- ✅ 素材や出汁にこだわったお店を探している方
- ✅ 家族や友人と囲める鉄板料理のお店を探している方
- ✅ デートや記念日に少し特別な和食ダイニングを使いたい方

「関西風」と何が違う?粉と水のお好み焼きを定義する
よく聞かれるのが「関西風ですか?」という質問です。正直にお答えすると「近いけれど、違います」。
一般的に関西風お好み焼きは、薄力粉・卵・キャベツを基本の生地に混ぜ込み、山芋を加えてふわっと仕上げます。広島風は生地を薄く伸ばして具材を重ねる「重ね焼き」スタイル。この2つが日本のお好み焼きの二大流派ですが、粉と水はどちらでもなく、「ダシ主導の生地設計」が軸にあります。
当店が最も大切にしているのは、一番出汁を生地に組み込むこと。昆布と鰹節からしっかり引いた一番出汁を、小麦粉と合わせる「水」の役割に使っています。これがそのまま店名の「水」の部分に直結しています。水道水で割った生地と飲み比べていただければ、一口目から違いに気づいていただけると思います。
さらに、山芋を「ふんだんに」入れます。「ふんだん」というのは、計量スプーン一杯の話ではありません。生地が白っぽく見えるほどの量感です。山芋の量が増えると、焼き上がりのふわっと感と、口に入れた瞬間の滑らかさが別次元になる。ただし、山芋を増やすほどに生地の扱いが難しくなるので、焼き手の技術が求められます。30年間、毎日鉄板の前に立ってきたからこそ出せるバランスです。
生地の「粉と水」——素材の選び方とその理由
生地に使う小麦粉は、グルテンの量と粒子の細かさを重視して選んでいます。粗すぎると食感がざらつき、細かすぎると密度が高くなってもっちりしすぎる。お好み焼きに理想的な「軽さとコシの共存」を実現するために、配合の比率をかなり細かく設定しています。
出汁に関しては前述のとおり一番出汁を使いますが、昆布の種類と鰹節の産地にもこだわっています。昆布の旨味成分(グルタミン酸)と鰹節のイノシン酸が組み合わさることで、調味料を足さなくても生地自体に旨味の深みが生まれます。これが当店のお好み焼きに「出汁感がある」と言っていただける理由です。
そして山芋。長芋よりもとろろ芋(大和芋系)に近い種類を選んでいます。粘りが強く、加熱したときに生地をふっくらと持ち上げてくれる力があるからです。すりおろしてから時間が経つと粘りが落ちるため、仕込みのタイミングにも気を使っています。
✓ ここまでのポイント
- 粉と水のお好み焼きは、一番出汁を「水」に使う独自スタイル——関西風とも広島風とも異なる
- 山芋はふんだんに加えることでふんわり食感を実現。その分、焼き手の技術が重要
- 小麦粉・出汁・山芋のすべてに選定基準があり、生地の旨味は素材から生まれる
鉄板という「道具」がお好み焼きを変える
素材の話をするなら、調理器具についても触れなければなりません。当店の鉄板は家庭用のホットプレートとは厚みが全く違います。業務用の分厚い鉄板は、熱を均一に蓄えて、食材を芯から焼き上げる力があります。
家庭でお好み焼きを作ると、焦げる部分と生焼けの部分が出てしまうことがありますよね。あれは鉄板の薄さが原因で、温度にムラが出るからです。厚い鉄板は一度温まると温度が下がりにくく、食材を乗せても急激な温度低下が起きない。だから表面がきれいな焼き色になりつつ、中はふんわりと仕上がります。
また、お好み焼きやもんじゃ焼きは「一緒に作る」体験込みで楽しむ料理ですが、初めての方や上手に焼く自信がない方には、スタッフがお手伝いしております。「失敗したらどうしよう」という心配は無用です。むしろ、鉄板を囲みながらわいわいする時間そのものが、この料理の醍醐味だと思っています。
「粉と水」のこだわりは、キャベツの切り方にも宿る
素材の深掘りをもう少し続けます。お好み焼きに入るキャベツの扱いについてです。
キャベツは太く切るか細く切るかで、焼き上がりの食感と甘みが大きく変わります。当店ではキャベツをある程度の大きさを残して切ることで、焼いたときにシャキッとした歯ごたえと、じんわりした甘みが両立できるよう調整しています。あまりに細かく刻みすぎると水分が出やすくなり、生地がべたつく原因にもなります。
キャベツの仕入れは季節によって産地が変わります。冬は甘みが強い品種を選び、夏は水分の多くなりすぎない産地のものをチョイスする。年間を通じて同じ仕上がりを出すために、実は仕入れの段階からすでに「調理」が始まっているのです。
トッピングのソース・マヨネーズ・青のり・鰹節に関しても、それぞれ他店との差が出る部分です。ソースは濃すぎず、素材の出汁感を邪魔しない甘みのあるタイプを選んでいます。鰹節は香りが飛ばないよう、提供直前に仕上げています。
津田沼で30年——「ずっと来てくれるお客様」が教えてくれたこと
30年間、津田沼という街でお店を続けてきて、素材へのこだわりを強めてきた理由のひとつは「リピートしてくれるお客様の存在」です。
開業当初から通い続けてくださっている方が、今や還暦や古希を迎えられている。そのお客様がお子さんやお孫さんを連れて来てくださる——そういう場面に立ち会うたびに、「あの味がまた食べたくて来た」という言葉の重みを感じます。
お好み焼きは決して高級料理ではありませんが、素材をごまかせない料理でもあります。生地の配合、出汁の引き方、山芋の質、キャベツの鮮度——どれかひとつが崩れると、食べ慣れたお客様にはすぐわかってしまう。だから毎日、同じことを丁寧に繰り返す。それが当店の品質管理です。
30代から70代まで幅広い年代のお客様にお越しいただいている理由は、そういう「変わらない安心感」にあるのかもしれません。デートで初めて来られた方が、後日ご夫婦で、さらに家族連れでと、ライフステージとともに通い続けてくださるお店でありたいと思っています。
まとめ|津田沼で本物の鉄板お好み焼きを食べるなら「粉と水」へ
改めて整理すると、粉と水のお好み焼きを特徴づけるのは以下の4点です。
- 一番出汁を「水」として使う独自の生地設計
- ふんだんに入れた山芋が生む、ふんわりとした食感
- 家庭では再現できない、分厚い業務用鉄板による均一な火入れ
- 季節ごとに産地を変えるキャベツをはじめとした、素材選びの積み重ね
JR津田沼駅から徒歩圏内、完全禁煙・ベビーカー入店可・アレルギー対応も承っておりますので、お子様連れのご家族から記念日のカップルまで、幅広くご利用いただけます。お一人様でのご来店も大歓迎です。お席のご予約やご質問は、お気軽にどうぞ。
ご予約・お問い合わせは047-472-9624、またはホームページ 粉と水 からどうぞ。鉄板の前でお待ちしております。

