「今夜はどこで食べようか」と考えて、結局いつものチェーン店に流れてしまう——そんな夜、ありませんか。
せっかく家族や仲間と出かけるなら、ちゃんとしたものが食べたい。でも、初めて入るお店はちょっと敷居が高い。子どもを連れているから煙が心配だし、駐車場があるかどうかも気になる。そう考えているうちに、結局「まあいいか」となってしまう——。
そんな「あるある」を抱えている方に、今日は津田沼の夜をたっぷり紹介したいと思います。JR津田沼駅から歩いてすぐの場所に、30年間ずっとそこに立ち続けているお好み焼き・もんじゃ焼きの店があります。その名も「粉と水」。今回はオーナーシェフの蜂谷正直さんが仕込みを始める時間から夜の営業が動き出すまで、一日の流れを追ってみました。
こんな方におすすめ
- ✅ 家族みんなで本物のお好み焼きやもんじゃを食べに行きたい方
- ✅ 津田沼・船橋エリアで老舗の鉄板料理が楽しめる店を探している方
- ✅ 子連れでも安心して入れる禁煙のお店を探している方
- ✅ デートや記念日に雰囲気のある鉄板焼き店を探している方
- ✅ 「粉と水」のこだわりや店主の人柄を事前に知ってから来店したい方

午後3時、仕込みの静けさの中から始まる夜
蜂谷さんの一日は、外が明るいうちから始まっています。開店は17時ですが、その2時間前にはすでに厨房に立ち、その日の仕込みを黙々と進めています。
「もんじゃのだしを2種類合わせているんですよ。『Wスープ』と呼んでいますが、片方のだしだけじゃ出せない深みがある。これが毎日の仕事の核になっているんです」
お好み焼きのほうは、一番だしをベースにして、芋をふんだんに混ぜ込んだ生地を作ります。焼き上がったとき、あのふんわりした食感を生み出すための比率は「粉と水の黄金比」と蜂谷さんが呼ぶほどこだわり抜かれた配合。店名そのものがそのこだわりを象徴しています。
「野菜もきちんと6種類入れています。家でお好み焼きを作ると、どうしてもキャベツだけになってしまうでしょう。専門店として、そこで差を出したいんです」
蜂谷さんはもともとサラリーマンでした。広告会社、出版社と渡り歩き、ある日「自分の手で何かを作りたい」という気持ちが抑えられなくなったといいます。神楽坂の老舗もんじゃ店「神楽坂もんじゃ」で修行を積み、29歳のときに、高校生だったころに仲間と遊んでいた津田沼の地に店を開きました。それから30年。同じ場所で、同じ情熱で、毎日鉄板の前に立っています。
午後5時、鉄板が温まるとお店が息を吹き返す
開店の時刻になると、厨房の空気が変わります。分厚い鉄板がじわじわと熱を持ち始めると、店内にじんわりとした温かさが広がってくる。
この鉄板こそが、「粉と水」の料理の根幹です。家庭用のホットプレートとは厚みがまるで違います。蓄熱量が大きいため、食材を乗せたときに温度が急激に下がらない。その結果、お好み焼きは外はしっかり、中はふんわりと焼き上がり、もんじゃはスープが適度に煮詰まりながら絶妙な頃合いに仕上がります。
「家で作るのと味が全然違う、ってよく言っていただくんですが、それはほぼ鉄板の力なんです。生地や具材も大切ですが、鉄板が変われば料理が変わる。だから専門店に来る価値がある、と思っています」
鉄板焼き肉料理——ステーキや牛タン、和牛カルビ、ハラミ、ホルモン——も同じ鉄板で仕上げます。素材のよさを引き出すために余計なことをしない。蜂谷さんの料理哲学はそのひと言に集約されます。
✓ ここまでのポイント
- 開店2時間前から「Wスープ」の仕込みや「粉と水の黄金比」の生地作りが始まっている
- 分厚い鉄板の蓄熱力が、家庭では再現できない「外カリ・中ふんわり」を生み出している
- 野菜6種類入りのもんじゃ、一番だし仕込みのお好み焼きなど、素材へのこだわりが深い
家族連れのテーブルで起きていること
「粉と水」の店内に入ると、まず壁の淡いピンクと椅子のグリーンが目に飛び込んできます。40席ほどのフロアは、家族連れのテーブル、仲間同士のグループ、カップルと、さまざまな組み合わせで埋まっていきます。
子ども連れのお客様が安心して使えるよう、店内は完全禁煙。ベビーカーもそのまま入店できますし、離乳食の持ち込みも可能です。近くにはコインパーキングが複数あるので、車でのアクセスも問題ありません。
鉄板の前に家族が座ると、必然的に全員が同じ方向を向きます。熱い鉄板を一緒に囲む、あの独特の一体感——これはほかの食事スタイルではなかなか生まれません。親が子どもにお好み焼きをひっくり返す手元を見せて、子どもが目を丸くする。そういう場面が毎晩のようにこのお店で起きています。
「お客様自身で焼いてみたい、というご要望もよくいただきます。もちろんスタッフがそばについてサポートしますので、初めての方も安心してどうぞ、とお伝えしています」と蜂谷さんは話します。
なかでも女性のお客様に特に人気なのが、カマンベールチーズを丸ごと1個使ったカマンベールもんじゃ(1,600円・税別)。チーズが溶け出す瞬間のビジュアルと香りに、テーブルが自然と盛り上がります。家族の食卓にちょっとした特別感を加えたいときに、ぜひ試してみてほしい一品です。
津田沼駅から歩いてみると見えてくるもの
JR津田沼駅の改札を出て、「粉と水」まで歩くと5分もかかりません。イオンモールや銀行が並ぶ大通りを少し入ったところにある津田沼ニイクラビルの1階——そこにずっと変わらない看板が出ています。
この道を蜂谷さん自身も毎日歩いてきた。30年前、29歳の若者がこの街で店を開いたとき、きっとドキドキしながら同じ道を歩いたはずです。それがいまや、30代から70代まで幅広い世代に愛される老舗になりました。
「津田沼という街は、ベッドタウンとして長く住んでいる方も多い。だからこそ常連さんがいてくださる。初めて来た日のことを覚えているお客様と、いまでも話すことがあります。それが何より嬉しいですね」
火曜から土曜は17時から深夜0時まで(ラストオーダーは23時)。日曜は昼11時半から営業しているので、週末のランチに家族で立ち寄るのもいい選択肢です。2次会としての利用も多く、仲間の輪がそのままお店に流れ込んでくる夜もあります。
まとめ:本物の鉄板の前で、家族の時間を取り戻す夜
家庭のホットプレートとはひと味もふた味も違う、分厚い鉄板が生み出す料理の迫力。それを体感しに来ることが、「粉と水」に足を運ぶ一番の理由だと思います。
Wスープのもんじゃ、黄金比で仕込んだふんわりお好み焼き、鉄板で仕上げるステーキや和牛カルビ——どれも蜂谷さんが30年かけて磨いてきた、専門店ならではの一品です。完全禁煙で子どもも安心、駐車場も近くにある。「ちゃんとしたものを食べに行こう」と思った夜の選択肢として、津田沼の「粉と水」はきっと期待に応えてくれます。
ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ。テーブルでお一人様も大歓迎ですし、グループでの宴会コースも承っています。今夜の行き先が決まっていない方、ぜひ一度あの鉄板の前に座りに来てください。
- 📍 千葉県船橋市前原西2−13−15 津田沼ニイクラビル1階(JR津田沼駅 徒歩約5分)
- 🕐 火〜土 17:00〜翌0:00(L.O. 23:00)/日 11:30〜15:00・17:00〜22:00/月・祝休
- 📞 047-472-9624
- 🌐 公式サイト:粉と水


